アフリカ旅行(その1)
タンザニアでのサファリ 
 渡辺 啓三・紀子

 日ごろはワシントンDCに住む娘家族が、アフリカのルワンダに短期間住むことになり、「ここにいる間に、サファリに一緒に行かないか」と誘われて、この4月にタンザニアのセレンゲティ国立公園へ行ってきました。

 セレンゲティ国立公園はタンザニアの北部、キリマンジャロ山の裾野に広がる大サバンナ地帯にあります。「セレンゲティ」とはスワヒリ語で「果てしなく広がる平原」の意味だそうです。東西150km、南北200kmに及ぶ公園は四国全体よりも、また、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を合わせたよりも大きいと言われます。
 
 
セスナ機の機長と
 キリマンジャロ登山のベースでもあるアルーシャの街から国立公園の中心のセロレナまでセスナ機で飛び、そこから毎日、屋根が開く4輪駆動車で公園を走り回りました。

 見渡す限りの草原がどこまでも続き、アンブレラ・ツリーといわれるアカシアの木以外は何もなく、360度の地平線、真っ青な広い空。広大なサバンナに感動しました。

 公園内にはさまざまな動物が300万頭以上生息しているといわれ、私達もゾウ、ヒョウ、ライオンなど20種類以上の動物に出会うことができました。また、草を求めて移動するヌーの大群と遭遇できたのは幸運でした 。

 セレンゲティ国立公園の後、隣接するンゴロンゴロ自然保護区に行きました。ここは、数百万年前にできた火山のカルデラ(火山の噴火口跡にできた窪んだ地形)内に広がる平地で、湖もあります。

 取り巻く外輪山の標高は2400m、カルデラの底の平地は標高1800mで、標高差600mもの急峻な壁のために、動物たちはほとんどカルデラの外に出ることはありません。そのため周囲と隔離された生態系が形成されているとのことでした。
 
 カルデラ内の限られた地域に多種多様なたくさんの動物がいるので、セレンゲティでのように動物を探して走り廻る必要はなく、次から次へと多くの動物を見ることができました。
  
 ンゴロンゴロ自然保護区には、少数のマサイ族以外は住むことを禁じられていますので、まさに外部から隔絶された“動物の楽園”といったところです。 

 泊まったホテルは外輪山の上にありました。緑の草原と青い湖、遥かに見える芥子粒のような動物の群れ・・・の光景は忘れられません。

 また、訪れることはできませんでしたが、人類発祥の地とされるオルドパイ渓谷はこの近くにあると聞き、感慨深い思いでした。
 
 
 ンゴロンゴロ自然保護区を背に (ホテルの庭から)

次は私たちが出会えた動物のスライドショーです