アルゼンチンの山と、チリーの海

- アコンカグア(6962m)登頂記 -

渡辺 啓三

日本からちょうど地球の裏側のアルゼンチンに、アコンカグアという山があります。
アンデス山脈の南端に位置し、標高6,962メートル。南北アメリカ大陸で、というよりも西半球で一番高い山です。この山に登ってきました。

エベレストに代表されるヒマラヤや、モンブラン、マッターホルン等で知られるアルプスの山々に比べて、アンデスの山は知られていないので、「どんな所なのだろうか」と関心を持たれる方もおられるかと思い、帰途に立ち寄ったチリーの海岸と共に、スナップ写真でご紹介します。

   *写真をクリックすると大きくなります
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まず、成田から米国のダラスへ13時間。乗り継ぎに5時間。更に、ダラスからチリーのサンチャゴまでまた13時間。満席の空の旅で試練が始りましたが、機中からアコンカグア山の全容を見て、闘志が湧きました。
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サンチャゴの目抜き通り
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テラス・カフェで、巨大なアイスクリームを楽しむ人達
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サンチャゴから車でアンデス山脈を越えて、登山口のあるアルゼンチンのメンドーサへ。 
 メンドーサは、" TRAPICHE"等で有名なワイン生産地です。
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登山口(標高約2,700メートル)から見たアコンカグア。
   右のピークが最高峰の北峰(6,962m)、
   左のピークが南峰(6,930m)。
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アコンカグアの南壁とホルコネス氷河。
   (標高約4,000m地点) 
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アコンカグアの西壁。(標高4,300mのベース・キャンプから)
手前は「ペニテンテス」と呼ばれる"風と日射で創り出された氷河の造形物"。
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ペニテンテス群。
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夕陽のアコンカグア西壁
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アコンカグアと尾根続きのクエルノ峰(5,462m)
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夕映えのアコンカグア北斜面。頂上は更に遥か奥。
   (最終アタック・キャンプ(5,970m)から)。
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登頂途中で見た「影アコンカグア」
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アコンカグア山頂(6,962m)
悪天候の為の"停滞"を含め、登り始めてから13日目。右手は南峰(6,930m)。


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登頂の4日後、海抜0mの太平洋岸リゾート"コン・コン"で、ガイドのアンドレス・ フォルケラ氏と"ピスコ・サワー"で祝杯。
広大な白砂の浜、豊かな陽射し、潮騒、あわび等の新鮮な魚料理。全てが素晴らしい。
強風、零下20度〜30度の寒さ、インスタント・ラーメンやインスタント・マッシュドポテトに頼った16日間のテント暮らし。「それに耐えて登頂して来たのだ。」との甘えで、はばかることなく、心行くまで海の幸を満喫しました。
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アルゼンチンの山と、チリーの海。充実した25日間でした。
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