日本国に原発は地理的に安全ではない
  

 先日4月26日(火)市民フォーラムにて、面白いものを聞きましたので報告します。

「いま、福島原発で何が起きているのか?」と題して、シンポジウムが開催されたのです。
講演者は、玉川学園在住の東大名誉教授・井野博満氏と、女性映画監督・鎌仲ひとみさんでした。
鎌仲さんは、異色の女流ドキュメンタリー映画監督です。

過去、
・「ヒバクシャ・世界の終りに」(地球環境映像祭で大賞獲得。)
・「六ヶ所村ラプソディー」2006年
・「ミツバチの羽音と地球の回転」(翌日、上映がありました。)2010年
を製作し、なおかつ、放射能の独学研究成果を著作にして、
・「内部被ばくの脅威、原爆から劣化ウラン弾まで」(筑摩書房・2005年発刊)
を出している人です。

シンポジウムで放射能について一通りの説明が二人からあり、質疑応答時間に入った。
いの一番に、若く見える年寄りが、真っ先に手を挙げて、質問。

「公衆の被ばく限度は、年間1ミリシーベルトです。これは1時間当たりに換算すると、0.11マイクロSVなのです。」と説明しながら、「学校は、3.8マイクロSVで、開校可能!とは、おかしいのではありませんか?」と聞いた。
それで二人は壇上で盛り上がりを見せ、政府のごまかし、説明の食い違いを如実に演出し、討論したのでした。

 鎌仲さんの映画が明日まで渋谷であると聞いて、早速翌日、見に行きました。
 その報告をしたいのです。

 これが破格の出来栄え。

@350時間の超大作ドキュメントを2時間にまとめたもので、まずスエーデンでのエネルギー政策。風力、太陽光、波力の活用。原子力無し。
A日本国では、何と山口県祝島原発建設の大問題ドキュメンタリーという内容
誠に、日本の政治、国の政府も省庁も、天下りと金の力に任せて、国民不在の議決を行い、原発建設を暴力的に、圧政的に、実施し始めている。埋め立てのブイを強制的に強引に、設置開始した惨状を映画にしたのです。

あのスエーデンがうらやましい!!! 
あのスエーデンのある村のようにクリーンエネルギーで平和的に解決できないものでしょうか?

 日本国は地震大国、かつ大火山列島である。大陸プレートが4枚重なる日本国!

 東は深さ8千bの日本海溝、小笠原海溝、西も5千bの日本海溝に囲まれています。海がなければ、富士山の2倍も高い山の上に有る危険な国なのです。原発には不向きなことこの上ないのです。
 大手電力会社への天下り、利権の維持保存で、住民無視の原発は要りません。

 この映画の題名が、先述の「ミツバチの羽音と地球の回転」です。
 大好評なので、6月4日(土)から17日(金)まで、再度渋谷で上映するそうです。
 是非、国家はどうあるべきなのか?を真剣に考えさせられる出来栄えです。
 皆様にどうかご覧くださいと、勧め申し上げます。

 場所:  渋谷区円山町1−5 03−5459−1850 
   渋谷東急本店前二又を左に。すぐに、「松涛町郵便局前」を左折れ。
   200mほどすすんで右側。
   Prince hotelの手前 隣。気をつけて行かないと通り過ぎてしまいます。



(冒頭、いの一番に質問したのは私でした。事前に本を3冊も買い、研究していたのです。)
 是非、お勧めです。 
2011.04.30 つくし野3丁目   小林俊雄


編集者 注:  http://888earth.net/trailer.html