海抜3千メートルの涼風 北岳ー間の岳ー塩見岳 縦走記
渡辺 啓三

毎日暑い日が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
先週、南アルプス北部の北岳(3194m)から間ノ岳(あいのたけ)(3189m)を経て塩見岳(しおみだけ)(3052m)まで、3泊4日の縦走をしてきました。
スナップ写真ばかりですが、海抜三千メートルの涼風を、多少とも感じ取って頂ければ幸です。

1日目;快晴。JR甲府からバス。終点の広河原(1510m)から、うっそうとした樹林帯を約2時間半歩いて白根御池小屋(2230m)泊。

2日目:白根御池小屋から北岳(3194m)、間ノ岳(3189m)を経て熊ノ平小屋(2575m)まで

今日も快晴。風も爽やか。

歩き始めて直ぐの“草すべり”のお花畑はシナノキンバイ等の高山植物が満開。

キタダケソウ
(北岳の限られた場所にだけ成育 
する絶滅危惧種の高山植物)
   
                  シナノキンバイ             ハクサンイチゲ


小太郎尾根からの展望

左奥が甲斐駒ケ岳(2967m)
手前 早川尾根
更に手前が小太郎山

遠くに見えるのは八ヶ岳連峰
右端が赤岳(2899m)
仙丈ヶ岳(3033m) 肩の小屋(3015m)からの北岳
北岳山頂(3193m)  
360度の展望で、これから行く間の岳(あいのたけ)、塩見岳はもとより、富士山をはじめ、中央アルプス、北アルプスの山々が遠望されました。
正面が間の岳(3189m)
尾根続きの左が農鳥岳(のうとりだけ)(3026m)
右端奥が塩見岳(3052m)

手前右下の赤屋根は北岳山荘

3日目 熊ノ平小屋(2575m)から塩見岳(3052m)を経て塩見小屋(2766m)まで:

昨日までの晴天が嘘のような雨。
風雨は昼から更に厳しくなる予報のため朝5時に出発しましたが、10時頃から風雨が強まり、「海(潮)まで見える」との眺望で有名な塩見岳山頂も、ただ、「山頂」の木柱が見えるだけ。
ひたすら小屋へ急ぐはめになりました。
風雨にかすむ塩見

4日目 塩見小屋から鳥倉登山口(1780m)まで:

「雨が止めば、早朝に塩見岳に再び登り、眺望を楽しんでから下山しよう」との野望も空しく、雨音を聞きながらゆっくり朝食。
6時頃になって雨が止み、塩見岳も姿を現しましたが、時既に遅く、そのまま下山しました
やっと雲間から現れた塩見岳
(左のおむすび型の山)
右は天狗岩

塩見岳の全貌
(左端の突起が天狗岩)


     
     

      山よさよなら、また来る日まで

      南アルプスは北アルプスよりも静かで
      良い山です。
      機会をみて再訪したいと思っています。