つくし野に雪が降れば、丹沢は・・・

渡辺 啓三

つくし野に5センチも雪が降れば丹沢は50〜60センチの積雪となり、身近な雪山を楽しむハイカーで賑わいます。私も、先週土曜日(2月6日)に、大倉尾根から塔ヶ岳ー表尾根ーヤビツ峠ー蓑毛のルートを歩いてきました。

寒く、風がきつい日が多いのですが、十分に暖かく着込み、軽アイゼン(中には12本歯の本格的アイゼンで来る人もいます)、ストック(さすがにピッケル持参の人はめったにいません)等で装備すれば、日帰りで雪の上を歩く楽しみが味わえますので、参考までに、「つくし野に雪が降れば、丹沢はこのような具合」をスナップでご紹介します。

小田急渋沢駅6時45分発の大倉尾根登山口行き1番バスは満員で1台増発する活況でした。
(必ずしも、このように早くから行く必要はありません。)
麓の雪は融けていますが、やがて、雪が融けて凍った氷まじりの滑り易い雪道となり、アイゼンを付ける人が出てきます。塔ヶ岳山頂が近づくと風が強くなり手袋の手も凍えますが、山頂の尊佛小屋の中は暖かく、小屋主を囲んであちこちの山行の話が弾んでいました。

通常なら、冬の晴れた日には、富士山はおろか、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳、間の岳、農鳥、塩見、荒川、赤石、聖の山々、また、遠く八ヶ岳までも見えて素晴らしい景色なのですが、この日はあいにく雲がかかり、塔ヶ岳山頂ではカメラを出さずじまいでした。
次回にご期待ください。

富士山の遠望 (三の塔から) 丹沢表尾根 (中央の奥が塔ヶ岳)


ご注意:


帰路は、雪が降るとヤビツ峠から秦野駅へのバスが運休しますので、登って来た道を大倉へ戻るか、三の塔,二の塔と表尾根を下る場合にはヤビツ峠からさらに蓑毛まで柏木林道を歩くことになります。


表尾根のルートの状況

表尾根で出会った鹿の親仔

大山遠望(三の塔から)